活動報告

2013年11月01日(金) 金沢21世紀美術館

会派での日帰り視察ですが、午後は有名な金沢21世紀美術館へ行き、ご担当の職員さんから説明を受けました。
金沢市ではもともと美術館を造る計画があったわけではなく、当該地にあった金沢大学付属小中学校の移転に伴う土地有効活用の一環で美術館の建設が決まりました。

オープンしてみると、利用客は当初予想の30万人を大きく上回り、平成20年度からは毎年約150万人の入館者があるそうです(無料エリアも併せて)。宝塚歌劇(大劇場)の入場者数が年間約100万人ですから、21世紀美術館の大成功ぶりがよくわかります。

私は、21世紀美術館の成功には二つの要因があると思います。
一つは「立地」です。金沢城址公園と兼六園という観光名所と隣り合った場所にあり、武家屋敷や茶屋街を含む中心市街地にも隣接していることが、人の流れを呼び込んでいることは明らかです。

もう一つは「建築」です。2010年に建築界のノーベル賞であるプリツカー賞を受賞した「妹島和世+西沢立衛/SANAA」の透明で軽い印象の建築が、ひととおり古都の伝統建築物を鑑賞し終わった観光客の興味を引き、足を運ばせるのだと思います。
建築自体は実験的な試みがなされています。写真を見ると分かりやすいですが、箱の中を区切って空間を作る通常の建築とは、全く異なることに気づきます。

普通なら展示物が何なのかが成功の鍵を握ると思いますが、この21世紀美術館は展示物だけで人気を呼んでいるわけではないのです。その意味で、大変興味深い美術館の成功例を見ることができました。

本市では、市に寄贈された故元永定正画伯の絵画を展示する小さな美術館を設置したいという、まだ全く未定の提案がちらほら出てきています。そのようなこともあって21世紀美術館にも立ち寄ったのですが、金沢の成功は稀な好条件が重なった結果であって、そのまま本市に当てはめるべきではないと思いました。

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2013年11月01日(金) 教育プラザ富樫

教育と福祉が連携し、こどもの健全育成を総合支援する施設として平成15年7月に開設された「金沢市教育プラザ富樫」へ、会派で日帰り視察に参りました。
添付の配置図面でわかる通り、敷地面積18,836㎡の広大な施設です。職員数は、保育士・教員・臨床心理士・児童福祉士・医師など120名。

「こども広場」や「少年補導センター」などを管轄する「地域教育センター」と、「適応指導教室」などを管轄する「研修相談センター」が教育委員会に属しており、「こども総合相談センター」と「児童相談所」が福祉・保健局に属しています。

教育委員会と福祉・保健局との垣根を撤去したと説明があったので、どのように合併したのか質問したところ、同じ施設・フロアで仕事をするようになったので、風通しがよくなり、連繋が密になったとのことでした。特段、組織や制度を変更したわけではないそうです。ただ、教育と福祉の連携が円滑化することで、ひきこもり問題や発達障害の問題などを効果的に支援できるものと考えます。

中核市は必ずしも児童相談所を設置する必要はありませんが、金沢市は積極的に設置しています。児童虐待からこども達を守るために一時保護所も隣接して設置されており、効果的な対応が可能になっていました。普段は入ることができない一時保護所も見学させてもらえ、こども達の日々の生活や保護所の取り組みを知ることができました(写真)。

この複合施設は偶然NTT社員研修所を金沢市が所得できたため、大規模な教育・福祉の連携が実現したのであり、当初、宝塚市では参考にはならないと感じたのですが、よく考えてみると、宝塚市内には廃校寸前の小学校がいくつもあることに気づきました。それらの施設の次代の有効活用を考えた時、教育プラザ富樫の取り組みは非常に参考になると思います。

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