活動報告

2013年11月01日(金) 教育プラザ富樫

教育と福祉が連携し、こどもの健全育成を総合支援する施設として平成15年7月に開設された「金沢市教育プラザ富樫」へ、会派で日帰り視察に参りました。
添付の配置図面でわかる通り、敷地面積18,836㎡の広大な施設です。職員数は、保育士・教員・臨床心理士・児童福祉士・医師など120名。

「こども広場」や「少年補導センター」などを管轄する「地域教育センター」と、「適応指導教室」などを管轄する「研修相談センター」が教育委員会に属しており、「こども総合相談センター」と「児童相談所」が福祉・保健局に属しています。

教育委員会と福祉・保健局との垣根を撤去したと説明があったので、どのように合併したのか質問したところ、同じ施設・フロアで仕事をするようになったので、風通しがよくなり、連繋が密になったとのことでした。特段、組織や制度を変更したわけではないそうです。ただ、教育と福祉の連携が円滑化することで、ひきこもり問題や発達障害の問題などを効果的に支援できるものと考えます。

中核市は必ずしも児童相談所を設置する必要はありませんが、金沢市は積極的に設置しています。児童虐待からこども達を守るために一時保護所も隣接して設置されており、効果的な対応が可能になっていました。普段は入ることができない一時保護所も見学させてもらえ、こども達の日々の生活や保護所の取り組みを知ることができました(写真)。

この複合施設は偶然NTT社員研修所を金沢市が所得できたため、大規模な教育・福祉の連携が実現したのであり、当初、宝塚市では参考にはならないと感じたのですが、よく考えてみると、宝塚市内には廃校寸前の小学校がいくつもあることに気づきました。それらの施設の次代の有効活用を考えた時、教育プラザ富樫の取り組みは非常に参考になると思います。

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