5日予定されている演奏会に向けて、ブラスバンドの練習風景(写真)
私の母校である宝塚高等学校吹奏学部のOBが集まります。
写真に写っている指揮者は宝塚高等学校39回生の阪上拓哉さん。阪上さんは2007年に大阪音楽大学を主席で卒業し、ウィーン・フィルハーモニーのGottohard Eder氏に師事した新進気鋭のトランぺッターです。
宝塚は市立宝梅中学校と市立中山五月台中学校、それに宝塚市吹奏楽団という吹奏楽コンクールの常連・強豪を擁しています。あまりにコンクールに強いので、それに対してアンチコンクールのバンドが存在するなど、宝塚市の吹奏楽シーンは活況を呈しています。
私が中学生の頃は宝塚市といえば、名実共に「音楽のまち」でした。宝梅中学校吹奏楽部時代に全国大会で出会った他地方の生徒から「音楽の本場から来たんだね」と言われましたが、それが当たり前だと思っていました。
寂しいことに、今では恥ずかしくて「音楽のまち」などとは言えない状態です。
私のホルンの師匠をはじめ、かつては多くの音楽家が宝塚市に居住していましたが、「音楽のまち」ではなくなっていくに連れて、音楽家の居住者が減ってきているそうです。
音楽関係者からは音楽ホールの建設を強く要望されますが、財政難の今はもちろん、箱モノを作るべきではありません。
ただ、昔と同じか、それ以上に草の根の音楽シーンは盛り上がっているのですから、ソフト面(企画)の充実によって実質的に「音楽のまち」復興を目指すことになるでしょう。
たとえば、秋に行われている「音楽回廊」ですが、なぜか吹奏楽団や交響楽団が参加していないのです。数年前から私はそのことを関係者に訴えてきましたが、実現には至っていません。
主催者側にはジャズや室内楽でこじんまりと開催する意図があるのだと思いますが、同一時期に吹奏楽団や交響楽団に定期演奏会を開いてもらい、それをプログラムに乗せるだけで、市外からも集客できる中規模の音楽祭が誕生すると思います。人手もかかりません。
私は選挙のときに、宝塚市の活性化に向けて祭りやイベントなどの充実を訴えました。
これからもまちの活性化につながる提言をし、実現に向けての努力を続けていきたいと思います。