活動報告

2012年03月27日(火) 本会議(最終日)

9:30~ 本会議

各委員会委員長からの報告の後、それぞれ質疑、討論、採決が行われ、約80本ある議案か可決されました。
私からは、平成24年度一般会計予算について以下の賛成討論を行いました。
疑義のある事業については厳しく意見を付し、市政運営に支障をきたさないように予算案自体には賛成いたしました。


ユニットF宝塚を代表しまして、議案第1号平成24年度宝塚市一般会計予算について、賛成の立場から、意見を付して討論を行います。

まず、東日本大震災を踏まえ、防災マップとハザードマップを統合した新たな防災マップを作成し、全戸配布するなど、災害対策事業を拡充していることや、医療的ケアを要する重度障害者を対象とする医療機関での短期入所制度を創設するなど、評価できる項目はあるものの、意見を付しておくべき項目も多々あります。

本市の財政状況は日本経済の長期的な低迷、少子高齢化の進展、並びに東日本大震災の影響を受け、非常に厳しい状況にあり、限られた予算を効率的に運用し市民の負託に応えていく必要があります。
しかし、平成24年度の新規・拡充事業には、必ずしも事業の必要性について十分な検証が行われたとは言い難く、その結果、経常収支比率が100%を超え、101.8%に達しています。本市の財政状況やまちづくりについて真剣に考えるなら、安易に新規事業や事業の拡充を行うべきではありません。

そこで以下の諸点について、意見を付しておきます。

第1点目【シンシア広場整備事業について】
身体障害者補助犬法施行10周年を迎えるにあたり、その制定に大きな役割を果たした介助犬シンシアのモニュメントを設置することで市民への福祉啓発を行おうという趣旨は理解できます。しかしながら、本市の財政事情その他を考えると、モニュメントの設置に少なくない予算を割くことには疑問を感じざるを得ません。
シンシア像については、シンシアが誰からも末永く愛されるためにも、市が安易に設置するのではなく、以前から提案されてきたように、まずはひろく市民に寄付を呼びかける試みを行ってもらいたいと要望したところ、当局からは「そのようにする」との答弁がありましたので、この場で重ねてお願いしておきます。

第2点目【新エネルギー推進事業について】
再生可能エネルギーの導入に向けた調査研究は、本来国を挙げて取り組まれるべき課題であり、地方自治体が単独で取り組むべき課題であるとはおよそ考えにくいものであります。
既存の電力供給に代わる新エネルギーの開発・導入に向けた研究に、人材と予算を投入することは全く非効率であります。
さらに研究の先にある再生可能エネルギーの本市単独での導入にあたっては莫大な費用が発生することは明白であり、市の事業としては、およそ実現困難な事業であると言わざるを得ません。にもかかわらず、その調査研究に、限られた予算を割くことは、はなはだ疑問であります。

第3点目【米飯自校炊飯について】
いわゆる「不急の事業」については、昨年の予算特別委員会において、凍結するよう決議されています。今後の財政事情を考慮すると、事業の選択と集中を一層厳しく追及することが求められていますが、この米飯自校炊飯事業は、山積する教育課題に優先するほどの緊急性が認められないだけでなく、多額の費用を伴うことなどから、凍結を求める声が多い事業です。そのような声を無視する形で事業を推進することについては疑問を禁じ得ません。


厳しい財政状況の中、なお一層選択と集中による事業の取捨選択を行い、本市固有の行政課題の解決に向け、施策に全力で取り組むことを求めます。

以上、意見を付して討論を終了いたします。