活動報告

2012年03月13日(火) 予算特別委員会②

9:30~17:30 予算特別委員会(民生費~衛生費)

私からは「シンシア広場」「予防接種事業」等について質疑させていただきました。


【シンシア広場】
補助犬法施行10周年記念行事の一つとして、阪急宝塚駅南側の駅前交通広場の名称を「シンシア広場」に変更し、モニュメントの設置等を行う予定です。事業費は5,000千円。

中川市長の掲げる「命を大切にする福祉のまちづくり」は、それ自体批判のしようのない目標ですし、「福祉の啓発」というこの事業の趣旨も理解はできます。もともとシンシア像の設置は私の所属する会派の前身である市民ネットが要望したことでもあるそうなので、真っ向からこの事業を批判するわけにも行きません。

しかし、当該広場は宝塚歌劇を観に来られる方々が必ず通る広場で、いわば宝塚観光の出発点に当たる場所です。宝塚に降り立って、タカラジェンヌの銅像や、または手塚アニメにちなんだ銅像が立っていれば、「ああ、憬れのまち、夢のまち、宝塚に来たんだなぁ」と感慨もひとしおだと思うのですが、その広場の中心に犬の銅像がそびえ立っていたら・・・、ましてや銘板に「福祉の啓発」が趣旨だと書いてあったら・・・、正直興ざめだと思います。

ディズニーランドやUSJと同じく、観光という側面においては、宝塚にも統一されたイメージやコンセプト作りが求められているのではないでしょうか?

福祉の啓発は重要ですから、推進していただいて結構なのですが、この場所に設置すべきなのかは大いに疑問です。もし設置するなら中心ではなく広場の角に、等身大のシンシアを低い位置で設置すべきでしょう。


【予防接種事業】
特定の疾患により1~4級の身体障碍者手帳を有する70歳以上の市民に、高齢者肺炎球菌ワクチンの接種費用の一部を助成する事業です。

肺炎は日本人の死因の4番目であり、高齢者を中心に肺炎で亡くなる人は年間8万人に達しています。この肺炎球菌ワクチンを接種することで、肺炎の約15~20%が予防できます。
肺炎になって長期入院でもすれば、市としてはワクチン接種費用よりもコストがかかるわけで、ぜひとも接種助成を拡大してもらいたいと訴えました。

肺炎球菌ワクチンに関する米国疾病対策センター(CDC)の勧告によれば、ワクチン接種推奨度(全5ランク)の1位は①65歳以上の全ての人、②65歳未満で特定の内臓疾患にかかっている人です。
そこで、来年度以降は障碍者要件を撤廃し接種対象を健常者にも広げ、年齢要件を65歳以上に引き下げることを要望いたしました。