活動報告

2012年01月18日(水) 総務常任委員会視察①

18日、19日の日程で、総務常任委員会の行政視察がありましたのでご報告いたします。
私を含め8名の委員(坂下議員は不参加)と職員1名が参加いたしました。


【東京都渋谷区】(写真左)
渋谷区の人口は約20万人(内外国人1万人)。世帯数は約12万世帯。面積は15.11平方キロ。議員定数は34人。
※宝塚市の人口は約23万人。世帯数は約9万世帯。面積は101.89平方キロ。議員定数は26人。

『個人情報保護制度の取り組みについて』
渋谷区個人情報保護条例での「目的外利用の制限」規定(条令第14条)と「外部提供要件」規定(条令第15条)を中心に説明を受けました。


『震災・防災への取り組みについて』
渋谷区は全国的にも少ない震災対策総合条令を持っており、最近の日経グローカル誌でも「日本で一番の防災対策」として取り上げられました。

事業者の責務を規定した震災対策総合条令第4条の3項は「事業者は、地域の帰宅困難者(事業所、学校等に通勤し、通学し、若しくは来所し、又は店舗等に買物その他の理由により来店する者等で徒歩により容易に帰宅することが困難な者をいう。以下同じ。)対策に協力しなければならない。」と規定されていますが、この規定のおかげで昨年の東日本大震災の時、渋谷区に溢れかえった帰宅困難者に対してスムーズな対応ができたそうです。
この帰宅困難者規定は震災の2年前に追加されたものです。先見の明に驚かされました。

その他、「情報連絡機能の充実」(第16条)、「耐震診断及び耐震改修の実施」(第20条)、「防火水槽等の設置、無償使用」(第22条)、「自主防災組織」(第32条)、「災害時要援護者の援護」(第36条)などの説明を受けました。

写真中央は渋谷区の防災MAPですが、かなり細かく危険エリアが指定されています。
資産価値の下落に繋がるおそれもあって?宝塚市では細かいエリア指定は実現していません。

宝塚市の防災対策にとって大変参考になりました。

【東京都府中市】
さて、19日には府中市役所にて行政視察が予定されているため、今晩は府中泊となりました。
写真右は府中市のケヤキ並木(国指定天然記念物)の由来碑です。
並木道の突き当りには、鎮座1900年目を迎える大國魂神社があります。

府中競馬場が有名な府中市ですが、武蔵国の国府としての長い歴史があって観光資源には事欠かない様子でした。

以下に府中市の概要を記しておきます。
府中市の人口は約25万人。世帯数は約12万世帯。面積は29.34平方キロ。議員定数は30人。一般会計は約883億円(※宝塚市は約730億円)。
人口や財政規模が似ているだけでなく、市内を多摩川が流れ、競馬場があって、近郊観光が盛んという点も宝塚市と似ていると感じました。

ただ、府中市内には非常に多くの公共施設があります。
公民館、児童館、高齢者福祉館、図書館、出張窓口がワンパックになった文化センターがなんと市内に11か所もあり、大型ホールを備えた「府中の森芸術劇場」、「郷土の森博物館」、「府中市美術館」、「多摩霊園」、その他プールが8か所、体育館・運動場が11か所など。
これらは、東京都の施策によって都の資金で建設されたものがほとんどだそうです。
宝塚市はもっと兵庫県とのお付き合いを深めるべきです。

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