活動報告

2011年12月18日(日) 観光行政の方向性

引き続き一般質問内容のご紹介です。


発言要旨②「観光行政の方向性と取り組みは」

いままで宝塚ブランドを培い、担ってきたのは、宝塚歌劇と温泉を中心とする「近郊観光」でした。この「観光」に加え、豊かな自然に囲まれた田園都市が形成されたことで「訪れてよし、住んでよし」の宝塚のイメージが出来上がりました。

そして、現在でもなお、市外の多くの方々は、宝塚に「観光都市」としてのイメージを抱いています。しかし、実際に市外から訪れた多くの方々が、思い描いていた観光都市宝塚のイメージとはかけ離れた「何もない宝塚」を目にしたことが、近年の宝塚ブランドの凋落の一因ではないかと思料します。
つまり、現在の宝塚から「観光」が消えかかっていることが、訪れた方々を落胆させ、宝塚のイメージダウンに繋がっているのです。

質問事項1で取り上げました「行政負担の軽減」は、確かに本市にとって喫緊の課題ではあります。しかしながら、病気の治療に例えるなら、「行政負担の軽減」はいわゆる「対症療法」にすぎず、病気を抜本的に根治する「原因療法」ではありえません。

本市のこれからの100年を考えるとき、真に重要な課題は、問題の根本原因に切り込む「原因療法」であり、「原因療法」に取り組むことでこそ、中長期的に本市の財政状況を好転させるができるものと考えます。
そして、本市にとっての「原因療法」とは、失われつつある宝塚ブランドを維持向上させることに他ならず、「観光」こそは、その必須の要素なのであります。

したがって、本市観光については、本市の最も重要な行政課題ととらえ、中長期的な視野をもって、行政が主体となり、真剣に取り組んでいく必要があります。

第5次総合計画には【「観光を市の中核産業と位置付け、住んでよし、訪れてよしのまちづくりを進める」という認識のもと、「観光集客戦略」を策定し、積極的な観光施策を展開します。】と謳われております。

本市にとって真に重要な課題である、この「観光」について、観光行政の方向性、及び本市の現在の取り組み状況について、お答えください。

【2次質問】 「観光集客戦略」の策定状況と内容は? → 【2次答弁】「観光集客戦略」はまだ策定していない。有識者や市民の参加のもと、来年度から策定を始める。