市内での住戸開発住民説明会に足を運びました。
場所は閑静な住宅街。大きなお屋敷を解体して10戸ほどの宅地開発をする予定です。
この地域は住民の街並みや景観に対する意識が非常に高い地域です。
写真右側が開発予定地です。そこに桜の古木が写っていますが、明治の頃から地域の景観を形作ってきた銘木だそうです。業者によると、その古木を切り倒さないと開発できないそうで、そのことに地域住民が反対しています。
この道は桜並木で、この部分だけ桜がないなど考えられませんから、業者も新しい桜を植える約束はしています。ただ、同じ場所に植えるわけではありませんし、今のような銘木に育つまでには100年はかかるでしょう。住民の反発は強まるばかりですが、着工予定日が近づき業者の焦りも手に取るようにわかりました。ちなみに現在の桜の所有者は開発業者です。
市街地の乱開発は以前から指摘されています。地域の住民が景観について圧力をかけなければ、おそらくこの開発地では桜は伐採されて、新しい桜が植えられることもないでしょう。特に景観に敏感な地域での事例だけに、今後の展開を注視しています。
おそらく開発前と同程度か、それ以上の景観が新しく形成されれば地域住民の理解も得られるはずです。業者には負担だと思いますが、宝塚ブランドの維持のため、地域住民が一致して声を上げていくことが大切だと感じました。