公共施設の整備に関する調査特別委員会による行政視察を行いました。
浜松市は1558K㎡という全国2位の市域に、約82万人の人口を抱えている政令指定都市です。
平成17年に12市町村を合併したため、公共施設の重複が著しく、そのため公共施設の再配置が喫緊の課題となりました。浜松市が再配置計画の先進都市となりえた理由の一つだと思います。
浜松市では、職員研修を通して再配置についての全庁的な周知徹底と意識統一を図り、ファシリティマネジメントに関する理解と人材育成に力を注ぎました。
その結果、昨年度までに124施設を閉鎖し、64施設を解体、30施設の管理主体を変更し、9施設を譲渡、22施設の貸付という成果に結び付けました。
資産マネジメントを行うに際して、「資産価値の把握」は必須事項ですが、本市(宝塚市)では正確に評価できないという理由で先に進まない現状です。これに対して浜松市では正確な評価ではなく、おおよその評価にとどめることで再配置計画を先に進めています。浜松市の担当者への質疑応答では、「ざっくりとした評価で十分だ」との回答でした。本市でも参考にすべきポイントだと思います。
※もう一つの先進市である「秦野市」への視察報告と宝塚市の課題については、本年2月5日のブログをご参照ください。