活動報告

2013年01月18日(金) 市町村議会議員短期研修

滋賀県大津市にある全国市町村国際文化研修所に入寮し、財政関係の短期研修を受けました。

【17日】
講義①: 「財政健全化法のポイント」「インフラ等更新問題」
講師 : 開出英之(総務省自治財政局財務調査課長)

講義②: 「自治体財政指標の見方」
講師 : 小室将雄(有限責任監査法人トーマツ・公認会計士)

【18日】
講義③: 「財政指標分析に関するグループ演習」

講義④: 「財政指標分析の実際」
講師 : 小室将雄(有限責任監査法人トーマツ・公認会計士)


グループ演習では、5~6人一組が延べ28班に分かれて、複数の地方自治体財政カードを分析し、解決方法を話し合いました。
私が担当したD市は財政力指数が0.98%と高く力強いのに、将来負担比率が383.0%で極端に借金が多い市でした。その結果、経常収支比率も105.1%となり、財政の硬直化が著しい状況です。
読み解くうちに、空港の対岸に作ったニュータウンの下水道整備事業に莫大な資金を投入していることが分かりました。いろいろな再建策が出ましたが、D市はかなり厳しい状況でした。後で分かったのですが、このD市は泉佐野市でした。

経常収支比率が70%台で健全な数値なのに、財政健全化判断比率が極端に悪いB市の事例も勉強しました。夕張市です。講師からは、このような事例からも経常収支比率よりも財政健全化判断比率を重視するように指導されました。

その他、複数の自治体財政を分析検討することができ、大変有用な講習でした。
帰宅後、宝塚市の財政状況を検討したところ、講習であまりに悪い自治体の事例を見たためか、比較的「まし」な財務状況に思えました。ただ、特別会計の赤字は深刻で、巨額の債務を負っており健全化が急務です。
もっとも、特別会計や公社・三セクを含む連結ベースの将来負担比率が60%台と健全な範囲であることから、今後、危機感をもって自助努力することにより、市財政を健全化することは可能であると思いました。

今後は老朽化したインフラに多額の更新費用がかかってきます。
歳入の増加が見込めない中、支出をいかに制限できるかが問題ですが、宝塚市は他市に比べてラスパイレス指数が高いのが特徴です。先日も地方公共団体に対して人件費の抑制に努めるよう国から要請がありました。前々からブログ等で指摘しておりますように、少なくとも国家公務員が削減した7.8%程度の人件費の削減努力はしなければならないと思います。

ファイル 564-1.jpg

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