「韓国軍は無礼を通り越していた」

6月の女性議員飛躍の会で講義いただいた元統合幕僚長の河野克俊氏。下記は文春オンラインのインタビュー記事です。非常識なリーダーが率いる国は、その国全体が非常識になります。
「韓国軍は無礼を通り越していた」
――軍旗に関して、河野さんは「私は仮に北朝鮮軍の旗であっても尊重する」と仰っていますね。
河野 北朝鮮軍の軍旗も尊重しますし、韓国軍の軍旗も尊重します。これがマナーです。常識なんです。これを降ろしてこいなんて言ってきたわけですから、こんなことは断じて受け入れられないんですよ。これはね、われわれの世界の感覚からいうと、もう無礼を通り越しているわけです。
 軍というのは国益を担って、ある場面ではお互いに戦う。ただ、そこいらの喧嘩とは違って、別に軍同士が憎しみ合って戦うわけじゃないんです。お互いに国益を担っている、大いなる使命を担っているという共有感がある。だから軍同士は互いに尊重し合うわけですよ。それを象徴しているのが旗であり、軍はお互い旗の下に戦うわけなんです。だから、相手の軍旗を尊重するというのは軍における常識であり、紳士協定であり、マナーです。おそらく、文在寅政権の青瓦台がこんな指示を出したんだと思いますけどね。
――さすがに海軍軍人が考えたことではないだろうと。
河野 そう思います。しかし結果として、軍もそれに従ったわけですよね。体を張って止めていないわけです。こんな非常識なことをね。だから私は正直申し上げて、韓国軍に対してものすごく不信感を持ちましたね。

彼らは貧しい、しかし、高貴である

【クローデル(外交官・劇作家)】 1943年、パリの夜会で、『日本はどうしても滅びてほしくない民族だ。あれほど古くからの歴史があり、そのまま今につたえている国はない。日本には急激に発展するだけの資格がある。彼らは貧しい、しかし、高貴である』とスピーチしている。
【マルロー(フランス元文化相)】
マルロー:「日本人は精神の高貴さを持っています。なぜですか?仏教も、その理由の一つでしょうか?」
出光(出光創業者):「そうじゃありませんね。二千六百年続いてきた皇室が理由ですよ。」
【朴鉄柱(韓日文化研究所)】
そもそも大東亜戦争は決して日本から 仕掛けたものではなかった。
平和的外交交渉によって事態を打開しようと最後まで取り組ん だ。
日本はアジアのホープであり、誇り高き民族であった。
最後はハル・ノートを つきつけられた。
“座して死を待つよりは、 戦って死すべし”というのが、開戦時の心境であり、それは日本の武士道の発露であった。
日本の武士道は、西欧の植民地勢力に捨身の一撃を与えた。
それは大東亜戦争だけで なく、日露戦争もそうであった。
「日露戦争」と「大東亜戦争」
この二つの捨身の戦争が歴史を 転換し、アジア諸国民の独立をもたらした。
この意義はいくら強調しても強調しすぎることはない
大東亜戦争で日本は敗れたというが、敗けたのはむしろイギリスをはじめとする植民地を 持った欧米諸国であった。
彼らはこの戦争によって植民地をすべて失ったではないか。
「戦争に 勝った敗けたかは、戦争目的を達成したかどうかによって決まる」(クラウゼヴィッツ)
日本は戦争に敗れて戦争目的を達成した。
日本こそ勝ったのであり、 日本の戦争こそ、”聖なる戦争”であった。
二百数十万人の戦死者は確かに帰って こない。
しかし彼らは英霊として靖国神社や護国神社に永遠に生きている。

夫婦別姓について ~ 保守向けの説明

【夫婦別姓 パート I】
いわゆる「選択的夫婦別姓」ではファミリーネームがなくなり子供がどちらの姓を名乗るかで混乱します。兄弟で違う名前になることも。これはいけません。しかし、若者を中心に国民の過半数が「選択的夫婦別姓」を否定しない現状では、早晩、法案が可決されてしまうでしょう。それを食い止めるべく、稲田朋美は夫婦同姓〔ファミリーネーム存続〕でありながら、旧姓を法的に使えるようにする「婚前氏続称制度」を提唱しています。現実的な落とし所を考えないと、結局、左派の思惑通りになります。
【夫婦別姓 パートII】
現在、96%の女性が男性姓に変えるので男性は実感が湧きませんが、これが逆に男性が女性姓に変えることを想像すると実感が湧くと思います。どうしても先祖伝来の名前を変えたくない、残したい人がいます。私も大河内という名前を消滅させて女性側の姓に変えたくありません。それは私の代で家を潰すということだからです。通称として残すと言われても、それは本当の名前ではなくあくまでニックネームです。家は潰れます。
選択的夫婦別姓では戸籍に二人の名前を対等に書きます。どちらも対等なのでファミリーネームがなくなり、家族の統一感がなくなります。子供もアイデンティティを持てないでしょう。兄弟で違う苗字という場合も出てくるでしょう。これはやはり良くないのではないかと思うのです。
そこで稲田朋美は婚前氏続称制度を提唱しています。結婚した際、今まで通りどちらかの姓をファミリーネームとして決めますので、子供はその姓を名乗りますし、その姓を継承します。ただ、旧姓を使い続けたい人(家を残したい人)はそれを戸籍に併記する形で、少なくともその方の一代は戸籍に名前を残すことができます。家が潰れるまで50年程度の猶予ができるわけですからその間に養子縁組もできるでしょう。
それにしても、戸籍に名前を併記するだけで家族の一体感が失われる、共産党の陰謀だ、などと言う人がいますが、なぜ戸籍に併記しただけで家族が崩壊するのか分かりません。
併記した結果、ファミリーネームがなくなれば、たしかに一体感は喪失しますから、崩壊のベクトル(それでも崩壊などしないと思いますが)かもしれませんけど。
二人の名前を併記しても、ファミリーネームを一つにするなら実質的には今までと何も変わりません。
また、旧姓を通称として使えば良いと言いますが、先に触れたように通称ではその時点で家は潰れているのです。それを回避したい人の気持ちも尊重すべきではないでしょうか。
また、一般論として通称の拡大は社会を不安定にします。戦後80年経ち、在日の方々の通称使用(特別扱い)もそろそろ解消したいところですが、当の日本人が通称の使用を拡大してどうするのですか?
縷々書きましたが、稲田朋美の政策を全力でサポートするのが小職の務めです。私なりに婚前氏続称制度の趣旨を咀嚼して説明したつもりですので、ご参考になさって下さい。
【夫婦別姓 パートIII 】
夫婦別姓訴訟が最高裁の「大法廷」で開かれます。最高裁の小法廷2つが大法廷に別姓訴訟を回付したのです。これは、5年前の最高裁合憲判決に対し、疑問を持っている小法廷が2つある(3つのうちの2つ)ものと考えられます。
大法廷は、法律が憲法に違反するかなど重要な判断が必要な場合に開かれます。
5年前の大法廷判決では、 15人のうち5人の裁判官が憲法に違反するという意見を述べました。あと3人が違憲と判断すると、夫婦同姓の現行制度に違憲判決が出ます。
さて、ここからが重要です。もし、違憲判決が出てしまえば「選択的夫婦別姓」実現の流れが決定的になります。その場合、別姓を選ぶのは1割強に上ると見込まれていますが、その方々にファミリーネームはなくなります。
今回、大法廷でかろうじて合憲判断がなされたとしても、夫婦別姓訴訟は数多く続きます。さらに5年後くらいには、今度こそ違憲判断がなされる可能性が高いでしょう。
それまでに、ファミリーネーム(夫婦同姓)を残す、稲田案「婚前氏続称制度」を落としどころとすべきじゃないでしょうか。皆様、如何お考えですか?

活動報告

【11月23日】 韓国が執着する「東海」という名称は、S-23でも、S-130(新たなデジタル海図標準)でも使えなくなります。
 韓国は過去2000年間「東海」が使用され続けているという主張の根拠を示していません。また、現在韓国国内では「東海」が用いられているとしても、「東海」はあくまで韓国国内の名称であって、当該海域について国際的に長くかつ広く用いられてきたのは「日本海」のみです。(外務省)
【11月24日】 日本が実効支配していたはずの尖閣諸島に対して、中国はサラミスライス戦略で対抗。今やどちらが実行支配しているのか分からないほどの成功を収めている。竹島に対しても、日本はサラミスライス戦略を取るべきだ。
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【11月28日】 水曜日、チャンネル桜の水島社長と意見交換。北海道も中国のサラミスライス戦略の標的に。手をつかねていると大変なことになります。

11月の活動

【11月6日】 安倍前総理が田中角栄のような闇将軍になる理由(プレジデントオンライン)。以下抜粋。細田派(将来の安倍派)は衆参両院議員あわせて100人近い勢力を誇る圧倒的な数の力を誇るが、それに加えて「ほどほどの総裁候補」を多数抱えている。下村博文、稲田朋美、萩生田光一、西村康稔氏らが「ほどほどの候補」にあたる。
安倍氏は「次の次」もしくは「次の次の次」を目指す4人を競わせながら育てることになるのだろう。そして複数の「将来の総裁候補」を最大限活用して存在感を示すことができる。
【 11月6日】大阪セミナー(リーガロイヤルH)
【11月9日】名古屋セミナー打ち合せ(ウィンク愛知)
【 11月12日】東京セミナー(憲政記念館)
【 11月13日】泉大津青年会議所講演会「テロ対策について」、自民党忠岡支部訪問。大阪の忠岡町は日本一小さな町。
【 11月14日】稲田朋美後援会女性部講演会(JA福井県)
【11月22日】 ドイツの首都ベルリン市ミッテ区の公有地に韓国系市民団体などが設置した慰安婦像をめぐり、自民党有志議員が同区が示した像の撤去方針を支持する声明を出した。稲田朋美元防衛相や高鳥修一衆院議員、青山繁晴参院議員らが呼びかけ、82人の国会議員が賛同した。声明では、ミッテ区の慰安婦像を「芸術作品または戦時性暴力被害者一般に対する表現ではなく、日本のみを標的とし、日本の尊厳を一方的に傷つけている」と指摘。「ミッテ区が一方的な政治的支持を示す印象を与え、日独間の友好関係に悪影響を及ぼす恐れがある」と訴えた。

真の保守主義とは

稲田朋美は「伝統と創造」を掲げて政治活動を行なっています。
本来、保守主義は多様性や改革に寛容な思想です。自分が間違っているかもしれないという謙虚な気持ちから伝統を重んじると同時に、多様性や漸次的な改革にも肯定的なのです。ここが自分の知性を信じ切る高慢な革新主義者との大きな違い。
いつの時代も変えるべきではないもの(私個人的にはそれは男系の皇位継承だと思っている)と、漸次的に改革しても良いものがある。
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さて、稲田は最近、LGBTや夫婦別姓について肯定的な発言を続けており、保守界隈からは非難轟々なのですが、ちょっと待ってもらいたい。男色が普通のことだった戦国時代や江戸時代に家族の形は壊れたのですか?それは共産党の陰謀だったのですか?
明治になるまで庶民は姓を名乗れず、武家は夫婦別姓でしたし、つい最近まで事実上の一夫多妻が普通でしたが、家族は崩壊していたのでしょうか?
なお、稲田が提唱する婚前氏続称制度はファミリーネームはあくまで一つで子供もそれを名乗り継承する制度です。
絶対に死守すべき「伝統」と漸次的に改革しても良い「創造」を分けましょう。
稲田は「伝統」を死守し、多様性に寛容な真の保守主義者です。

財政政策について

【エピソード1】
現在の経済学や経済政策(PB均衡など)は「商品貨幣論」(物々交換の不便を解消するために貨幣が誕生した)を根本前提としてきました。しかし、古代において「物々交換社会の証拠は一つもなく、なかったことを示唆する証拠は山ほどある」(人類学者デビッド・グレーバー)のです。現在、多くの人類学者は「物々交換はあったかもしれないが、物々交換を前提とした経済活動社会はなかった」と考えています。
【エピソード2】
収入の範囲内でやりくり(PB均衡)。これは家計の考え方。企業がこのやり方をすれば永遠に成長できない。出来るだけ借り入れをして、資金を回し投資して成長する。これが企業の考え方。国家も同じ。インフレ目標2%に達するまで国債を発行し、市中に資金を投下すべき。国家が成長すれば将来にツケは残さない。ツィッターの字数制限で根本原則だけの記載になりました。

LGBT発言が問題になっている足立区議の白石さん

10月7日の朝日新聞朝刊。私の過去の失言と反省を紹介してくれました。宝塚では今日の夕刊に掲載されたそうです。LGBTへの発言が問題になっている足立区議の白石さん、5年前の私と同じ勘違いをしています。それは「Tは障害だが、LGBは趣味」というもの。
LGBは生来的なもので趣味ではありません。なのでLGBへの理解を増進する教育をしても異性愛者が同性愛者になることはありません。ちなみにTもLGBも生来的ですが、障害ではありません。いつの時代にも普通に一定割合いるのです。なので LGBTが増えることはないし、少子化も進みません。少子化が進んでいるのは他の理由からです。
白石さんの言うように、足立区が滅んだりしないのです。
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活動報告

【令和2年8月17日】 本日「尖閣諸島の調査・開発を進める会」を発足させました。日本政府による尖閣諸島での本格的な上陸調査は昭和54年が最後。実効支配を確実にするため、政府に尖閣固有の生態系や周辺海域の調査を求める議員立法の策定を目指します。
【8月22日】 家の近くで声をかけられ振り返ると、大河内インターン8期生の長山くんでした。長山くんは今年阪大を卒業して丸の内勤務に。たまたま近くに住んでいたのでした。インターンでは滝行に挑戦したりしましたね。政治にも興味があるとのこと。将来が楽しみです。
【8月28日】 安倍総理が辞任されました。7年8ヶ月、誠にお疲れ様でした。後継選任は幹事長率いる執行部に委ねられます。この日は二階幹事長と稲田幹事長代行の会見が行われました。
【10月7日】 日曜日は神戸ともみ組の設立総会でした。山下弘枝会長のご先祖楠木正成公を祀る湊川神社を正式参拝後、稲田朋美が講演させていただきました。たくさんの皆さまにご参集いただき、ありがとうございました。

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【八幡和郎氏(作家)による書評(言論プラットフォーム・アゴラ)】

『皇位継承 論点整理と提言』(女性議員飛躍の会編)という新刊が展転社から刊行された。「女性議員飛躍の会」は稲田朋美議員(自民党幹事長代行)などが、女性の政治促進や女性ならでは政策提言をしていこうとして、このところ注目度が増している政治集団である。自民党の政策には保守主義というより、単に男目線だからえそうなるだけだけだろうというものも多いので、いいことだと思う。

その「女性議員飛躍の会」では、皇位継承についての連続勉強会を開いてきたが、その議事録を、稲田代議士の政策秘書で元宝塚市議の大河内茂太氏がまとめて単行本として刊行されたわけだ。

皇位継承のような微妙な点が多い問題では、書いたものでは言葉が選ばれすぎているので分かりにくいことも多い。そういう意味では、きちんんとした編集者がいると、かえって講演録のほうが分かりやすいことも多い。とくに、女性議員たちによる鋭い質問への回答もついているし、さらに、大河内氏自身によるまとめの論文もついているのでなおさらだ。

登場するのは私自身のほか、高森明勅、櫻井よしこ、所功、百地章、松浦光修である。それぞれの立場を強引にひとことで総括すれば、高森氏は女系派というよりは悠仁様を廃嫡して愛子様を天皇にという急先鋒、櫻井さんは女系への移行は革命であり悠仁様を廃嫡することまで国民は望んでないとし、所氏は女系も可能だが男系が望ましくつなぎとしての女帝はいいのでは、百地氏は憲法学者として世襲とは男系継承のことであると断言され、皇室祭祀との関係から男系男子を原則とすべきとおっしゃる。

私は女系も論理的にはありえなくもないが、男系男子の継承が可能なのに女帝や女系にするのは正統性を傷つけるし、女帝の配偶者の扱いが難しいなどの理由で男系男子の可能性を維持するべく努力することが先決である。ただし、女系も潜在的な候補者として手当をするのは反対でない。

そうした、各人の微妙な立場の違いが、本書ではくっきりと明らかになっている。また、大河内氏の論考では、政治思想としての保守思想において男系男子で伝統にしたがって皇室を維持するべきだという考え方が政治学論文としてたいへん見事に書かれている。ここに出てこない識者からのヒアリングも豊富に入っている。

そのなかで、「伝統と創造」に保守主義の原点をもとめ、そこから、男系男子による皇位継承は国体そのものといった話になって、保守勢力ではなかなか説得力があると思うが、男系男子継承には、保守系でない人にも賛成してもらわないとダメなわけである。

だから、私などは没政治思想で、国家の安定という観点からリアリズムで攻めていくし、必要ならとりあえずは悠仁様以降の継承については、女系の可能性も残してもいいと思うのである(いまのままでは、男系派と女系派の対立で継承候補者が減っていくばかりなのである。)

そして、そういう問題の膠着状況を打ち破るためには、自民党の内部での女性議員の活躍など存外、マンネリ化した議論に穴を開け得るのでないかと期待したいのである。

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