11月の活動
真の保守主義とは
財政政策について
LGBT発言が問題になっている足立区議の白石さん
活動報告
【八幡和郎氏(作家)による書評(言論プラットフォーム・アゴラ)】
『皇位継承 論点整理と提言』(女性議員飛躍の会編)という新刊が展転社から刊行された。「女性議員飛躍の会」は稲田朋美議員(自民党幹事長代行)などが、女性の政治促進や女性ならでは政策提言をしていこうとして、このところ注目度が増している政治集団である。自民党の政策には保守主義というより、単に男目線だからえそうなるだけだけだろうというものも多いので、いいことだと思う。
その「女性議員飛躍の会」では、皇位継承についての連続勉強会を開いてきたが、その議事録を、稲田代議士の政策秘書で元宝塚市議の大河内茂太氏がまとめて単行本として刊行されたわけだ。
皇位継承のような微妙な点が多い問題では、書いたものでは言葉が選ばれすぎているので分かりにくいことも多い。そういう意味では、きちんんとした編集者がいると、かえって講演録のほうが分かりやすいことも多い。とくに、女性議員たちによる鋭い質問への回答もついているし、さらに、大河内氏自身によるまとめの論文もついているのでなおさらだ。
登場するのは私自身のほか、高森明勅、櫻井よしこ、所功、百地章、松浦光修である。それぞれの立場を強引にひとことで総括すれば、高森氏は女系派というよりは悠仁様を廃嫡して愛子様を天皇にという急先鋒、櫻井さんは女系への移行は革命であり悠仁様を廃嫡することまで国民は望んでないとし、所氏は女系も可能だが男系が望ましくつなぎとしての女帝はいいのでは、百地氏は憲法学者として世襲とは男系継承のことであると断言され、皇室祭祀との関係から男系男子を原則とすべきとおっしゃる。
私は女系も論理的にはありえなくもないが、男系男子の継承が可能なのに女帝や女系にするのは正統性を傷つけるし、女帝の配偶者の扱いが難しいなどの理由で男系男子の可能性を維持するべく努力することが先決である。ただし、女系も潜在的な候補者として手当をするのは反対でない。
そうした、各人の微妙な立場の違いが、本書ではくっきりと明らかになっている。また、大河内氏の論考では、政治思想としての保守思想において男系男子で伝統にしたがって皇室を維持するべきだという考え方が政治学論文としてたいへん見事に書かれている。ここに出てこない識者からのヒアリングも豊富に入っている。
そのなかで、「伝統と創造」に保守主義の原点をもとめ、そこから、男系男子による皇位継承は国体そのものといった話になって、保守勢力ではなかなか説得力があると思うが、男系男子継承には、保守系でない人にも賛成してもらわないとダメなわけである。
だから、私などは没政治思想で、国家の安定という観点からリアリズムで攻めていくし、必要ならとりあえずは悠仁様以降の継承については、女系の可能性も残してもいいと思うのである(いまのままでは、男系派と女系派の対立で継承候補者が減っていくばかりなのである。)
そして、そういう問題の膠着状況を打ち破るためには、自民党の内部での女性議員の活躍など存外、マンネリ化した議論に穴を開け得るのでないかと期待したいのである。
最近のツィート
【5月29日】BCG接種 ~ 医療が発達して病気が薬で治療できるようになると「反ワクチン派」が増え、予防接種を個人の選択に委ねるようになる。 こういう「リベラルな民主国家」に、新型コロナの被害は集中しているのだ。 日本は先進国の中では例外的に途上国型の医療制度を維持している。(アゴラ池田信夫)
【朝日新聞】自民党支持層でも夫婦別姓や同性婚に賛成する意見が広がっていることが、朝日新聞社と東京大学の谷口将紀研究室が3~4月に実施した共同調査でわかった。これに対し、2019年参院選自民党候補者の多数が反対との調査結果がある。社会的な価値観の変化と候補者の意識の違いが浮き彫りになった。
【備えあれば憂いなし】コロナの渦中に巨大地震が起きた場合の対策も考えておいた方がよい。
【皇位継承】この度、出版された「皇位継承・論点整理と提言」に小職も拙文を寄稿させていただきました。皇統の弥栄のため、心を込めて書きましたので、是非ともお手に取ってご高覧下さい。 共著の先生方は皇位継承問題の第一人者ばかりで、半分は女系容認のお立場です。お読みいただければ論点が浮かび上がるように編集いたしました。何卒、宜しくお願い致します。
最近のツィート
奉祝 天皇陛下御即位
令和元年10月22日に挙行された「即位礼正殿の儀」に参列された各国要人のコメントを抜粋して紹介いたします。
【ブータン、ワンチュク国王陛下】 約190ヵ国もの代表を迎えて、すべてが完璧に組織されていたのには感服した。これだけ多くの国の代表が参列したことは、世界における日本のステータスを如実に示すものだと思う。
【オランダ、アレキサンダー国王陛下】 (王室府長官のコメント)国王王妃両陛下とも、大きな感銘を受けておられた。今般の即位の礼に参列できたことを非常に名誉に感じ、また、訪日できたことをお喜びになっていた。
【バルバドス、メイソン総督】 驚いたのは日本の行事運営である。あれだけの規模の行事において、全てが正確で綿密に計画されていた。車列が秒刻みで少しの混乱もなく会場に到着する様子は魔法を見ているようであった。
【モンゴル、フレルスフ首相】 天皇陛下のご即位を寿ぐ幸なる日に、一番印象に残っていることは、突如天空から差し込んだ陽光である。朝からの雨が、天皇陛下が即位を宣明される直前に降り止み、眩いばかりの太陽の光があたりを照らし始めた。この現象が吉祥に思えてならなかった。
【トンガ、トゥポウ6世国王陛下】 全ての行事が完璧に用意され、細部にわたるきめ細かい接遇に満足した。様々な国を訪問したが、日本のおもてなしは世界で一番である。
【ミクロネシア、パニュエロ大統領】 正殿の儀では、私は畏怖の念に打たれた。それは感動的で美しく、自分と妻の心に響くものであった。
【バチカン、モンテリーズィ枢機卿】 即位の礼は、完全な沈黙の中で始まり、厳かな儀式で非常に感銘を受けた。天皇陛下のおことばと引き続き行われた総理の寿詞は簡潔で素晴らしいものであった。400人以上の外国賓客を整然と丁寧に接遇する今回の一連の儀式のプロトコルは完璧であった。