4月ツィートの紹介

【10】「(天皇の象徴としての)地位は、主権の存する日本国民の総意に基く」(憲法第1条後段)は当初マッカーサー案にはなく、スターリン擁する極東委員会が加えたものである。国民主権を謳うことで将来天皇制を廃止したいソ連等の意向であった。英豪中も同意。戦後教育により自然に天皇制はなくなると考えた。

【11】超大国が存在せず列強がほぼ等しい力を持つ時、世界秩序は崩れ大崩落が起こる。第一次世界大戦はパクスブリタニカが終焉を迎え、パクスアメリカーナが登場していない端境期に起きたのである。国際政治学は、飛び抜けた超大国と複数の強国、その他の三層構造がある時、世界は安定すると指摘する。

【12】「超大国」アメリカと中国・ロシア等の「強国」の差が縮まる中、日本は「その他」第三グループに入り存在感を薄めつつある。しかし、日本はアジアでも世界でもよきバランサーになるべきだし、その能力もある。また数少ない独自文明を持つ国として(S・ハンチントン「文明の衝突」)、決して存在感を失ってはならない。