9月の活動報告

【9月2日(金)】 市議会本会議。9月議会スタート。

【9月5日(月)】 総務常任委員会。議案の説明、論点整理など。

【9月8日(木)】 総務常任委員会。議案審議。

【9月13日(火)】 広報広聴委員会、総務常任委員会・協議会。

【9月16日(金)】 長尾小学校体育館建替検討委員会。

【9月17日(土)】 市立山手台中学校運動会。大串まさき国政報告会。

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【9月19日(月・祝)】 中筋山手3丁目開発対策委員会。

【9月21日(水)】 市立幼稚園の再編について、保護者の皆様とともに、市長と教育長に要望書を提出。

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【9月27日(火)~30日(金)】 一般質問日程。

FinS Japan Pride Award 2016

【9月2日(金)】 稲田朋美防衛大臣と繁内幸治先生が【FinS Japan Pride Award 2016】を受賞されました。繁内先生からは「今回の受賞の半分は、ともに歩んだ大河内さんの受賞です。」とのお言葉をいただき光栄に思っております。稲田大臣、繁内先生おめでとうございます。

【朝日新聞DIGITAL・9月3日】 性的少数者(LGBT)の支援と啓発に取り組む一般社団法人「フルーツ・イン・スーツ・ジャパン」は2日、LGBTをめぐる政府・与党の政策を推進したとして、自民党政調会長として理解増進法案の概要をまとめた稲田朋美・現防衛相らに「ジャパン・プライド・アワード」を贈った。授賞式は同日夜、協賛するオーストラリア大使館で開かれた。稲田氏はビデオメッセージで「学校や職場などで当事者の皆さんが困難に直面している現状を打破したいと考えてきた」などと述べた。

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【一般社団法人フルーツ・イン・スーツ・ジャパン】 香港、シンガポール、メルボーン、シドニー、ブリスベンを含む都市で活動している団体の日本法人で、現在の登録者数は800名余。 LGBT 関連団体としては日本最大級の規模で、NPO などの支援実績および年間を通し講演会やネットワーキング・イベントを主催。メンバーに大使館員や大企業のエグゼクティブが多いのが特徴です。下の写真右手の人物が代表のLoren Fykesさん。

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【受賞当日、大使館での繁内先生のスピーチ】

本日は、このような素晴らしい機会を頂戴し、皆さま方にお話をさせて頂けることを大変ありがたく思います。

今回の私の受賞にあたり、私なりに1年を振り返ってみたいと思います。

まず、昨年春に、兵庫県宝塚市の市議会で、LGBT、HIVに関する不適切発言をされた大河内茂太さんに私が当地のNGO代表としてお会いしたことから始まります。

お会いしての第一印象は、真面目な議員さんということでした。差別しょうとしての発言ではなく、きちんとした学びの機会がなかったことが大きな原因だと分かりましたので、ともに学んで頂くようお勧めし、本日まで実に多くの深い学びをともにすることができました。

宝塚市では、不適切発言後に、他党、市民団体等が、反差別の活動を活性化させ、ご本人の反省としっかりした学びを阻害するという本来の人権活動とはとうてい思えないような糾弾に悩まされました。それでも学びを続け、ご自身が自民党議員であることから、様々な機会や人脈をたどって頂き、昨年末にとうとう本日この賞を受賞された稲田朋美前政務調査会長につなげて頂きました。

稲田前政務調査会長は、私との面談後、すぐに党政務調査会内に、「性的指向・性自認に関する特命委員会」新設し、私はその委員会のアドバイザーとして、自民党内での多くの議論を経て、「LGBT理解増進法案」の取りまとめをさせて頂くに至りました。

さて、皆さんもご承知のとおり、先月、一橋大学で、ゲイをアウティングされた若者が、自ら命を絶つという非常に悲しい事件がありました。私は、この事件は、学内でLGBTの理解が深まっていれば十分に防げたと考えています。差別解消の名のもとに、一方的に差別を禁止するのではなく、多くの学生さんや教職員とともに理解を深めることによって、このような悲しい事件が防げたと思うのです。

失われた若く優秀な命に報いるためにも、LGBT理解増進法が必要と考えています。

この素晴らしい賞を昨年受賞された長谷部渋谷区長には、わが国初の自治体による画期的なパートナーシップ条例を作って頂きました。しかし、当初からの懸念の通り、せっかくの制度も利用者は少数に留まっています。その後にできた同種の制度も同様に低調と言わざるを得ない中で、兵庫県宝塚市は、「0」件となっています。なぜ、このようなことになっているのかをしっかり再考する必要があります。

自民党が公明党とともに与党案として準備を進めているLGBT理解増進法案は、自治体の作ったパートナーシップ制度を後押しする効果が期待されます。国民の理解が広がることにより、安心して制度を利用できると考えるからです。

皆さんもご承知のように、現在の日本では、いきなり差別禁止法や同性婚では、多くの国民の理解が得られる状況にはありません。全国津々浦々にお住いの保守的な考えを持つ皆さんに、先ずは、理解増進法で、状況を正確に把握して頂くことによって、国民全体のLGBTに対する肯定感を確実に上げることが重要です。そして、国民のできる限り多くの理解・賛同を以って、次のパートナーシップ制度等に進んでいければいいなと私は考えていますし、自民党も同様の見解をHPで示しています。

差別・偏見という言わば社会の病んだ部分を、差別禁止法という外科的な治療で切除してしまうのではなく、理解増進法というゆっくりですが確実にできる内科的治療を、できる限り多くの皆様の賛同を得て進めていければいいと考えています。

わが国のLGBTに対する理解は、徐々に進みつつありますが、これを国民全体の課題と位置付けて、思想・信条や政治等の違いを乗り越えて、しっかりと人権啓発・人権教育を進めるために、皆さまのご理解とご協力をよろしくお願いします。ことを急いで必要以上に違いを浮き彫りにし、溝を深め、壁を高めてしまうことは、私のように地方在住の多くの当事者にとっても決して好ましいとは言えません。

本日の受賞を励みとし、努力を重ねて参りたいと思います。本日は、誠にありがとうございました。

2016.9.2
BASE KOBE 代表
自由民主党政務調査会 性的指向・性自認に関する特命委員会
アドバイザー 繁内幸治