昨年の一般質問(9月&12月)

【 9月議会の一般質問(概要)】

【 過大・過小規模校対策 】  ~ 長年の懸案が解消に向け動き出す ~
市立小中学校の規模適正化につき、市の認識と取り組みを質問し、『適正化の手法や考え方を「素案」にまとめた。将来的には「基本方針」を作りたい。』との答弁を引き出しました。なかなか進まなかった学校再編も、「小中一貫校」の手法などを使って実現させたい意向です。

【 コミュニティスクール 】  ~ 新たな教育の在り方 ~
学校運営に地域や保護者が参画し分担することで、例えば三鷹市では学力が10ポイントも向上し、不登校が半分以下に減る大きな効果がありました。
コミュニティスクールについて、本市での今後の具体的な取り組みを問うたところ、『学校、保護者、地域の情報共有を進め、「モデル校」の指定も考えていきたい。』との答弁を得ました。
教育委員会の「モデル校」への言及は初めての事だったので、一般質問の成果の一つと考えています。

【 地域猫活動の推進 】  ~ 殺処分を回避しながら野良猫を減らす ~
動物愛護法が改正されて愛護センターでの(殺)処分が回避されつつある昨今、野良猫対応は不妊・去勢手術による地域猫活動が主になっています。
ある地域で年間10匹に手術を施したところ、3年目には赤ちゃん猫が生まれなくなったそうで、大変効果を上げています。
ただ、この活動を全市的に広めるには助成金の枠が小さすぎることから、改善と啓発などについて質問したところ、『助成単価を含めた予算のあり方につき検討する。』との答弁を得ました。
併せて「里親探し」が活発化すればいいのですが、これがなかなか難しい現状です。ドイツのようにペットショップでの展示販売がなくなれば「里親探し」も活性化すると言われていますが、国の法律を変える必要があります。

【 ナラ枯れ被害 】 ~ 放っておくと被害が拡大 ~
「ナラ枯れ」は「第二の松くい虫」と言われており、宝塚市でも数年前から広がってきています。景観を大きく破壊するだけでなく、朽木に生える猛毒カエンタケ繁殖の危険性も指摘されており、県と連携しながら対応する必要性について質問しました。

 

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【 12月議会の一般質問(概要)】

【 障がい児者の支援 】  ~ 発達障害を含む精神障害児者への支援強化 ~
平成24年の障害者自立支援法改正以降、相談支援専門員が一人ひとりに応じたサービス等利用計画を作成することで、きめ細やかなケアの実現を目指しており、計画立案に至る手順が厳格に決められています。そこで本市における「サービス等利用計画」と「モニタリング」の現状について質問したところ、『サービス受給者の約97%の計画を作成し、モニタリングを行っているが、相談支援専門員が不足しており、一部予定通りに行われていない。』とのこと。

また、市の直営である「子ども発達支援センター」での計画の取組状況について問うたところ、『必要に応じサービス担当者会議の開催や、保護者の要望による家庭訪問を行っている。』とのことでした。
しかし、厚生労働省は障害児者の生活状況を十分把握して計画を立てる必要から、必ず居宅訪問を行うこととしており、私からそのことを指摘して改善を求めました。
相談員の不足については、相談員の増員も含めてサービスの向上を図るように意見いたしました。

経済協力開発機構(OECD)によると我国における平均入院日数は長年にわたりOECD中1位を維持しており、特に精神医療における精神科病床数が突出して多く、「脱施設化」という世界の趨勢に逆行しています。医療的観点からは既に入院の必要性が薄いにもかかわらず、患者やその家族の生活上の都合によって、介護の代替策として、いわゆる「社会的入院」が数多く行われており、事実上の拘禁・拘束として人権侵害に当たるだけでなく、莫大な医療費の増大に繋がっているため改善が求められます。
そこで、特に精神医療における脱施設化を目指す「地域移行支援」についての現状等につき質問しました。

【 適正な事務執行と職員の服務規律確保 】  ~ 職員は綱紀粛正を! ~
昨年まで、職員の事務ミスは軽微なものが数件あった程度ですが、今年に入ってから、「有効期限を過ぎたワクチン接種」、「保険料算定誤り」、「固定資産税の課税誤り」、「3億円に上る障害者自立支援給付費負担金の交付額誤り」、「マイナンバーの誤記載」など、重大なミスが連続して発覚しています。
また、市民からは職員が庁内の長椅子に横になって休憩しているなど、服務態度についての指摘も受けています。
そこで市の認識と対応について質問したところ、『職員の問題意識、職場環境など詳細に点検・検証し、再発防止に努めたい。』とのことだったので、さらなる綱紀粛正に努めるよう意見をいたしました。