発達障がい児支援・DBDマーチの防止

6月17日(金)の13:05~14:05の予定で一般質問します。教育における障がい児の支援、発達障がい児の支援をテーマに、行政や教育の取り組み、インクルーシブ教育、放課後デイとの連携、DBDマーチの防止等について質問する予定です。

改正発達障害者支援法が成立(福祉新聞 6月7日)

このうち、DBDマーチ防止については、今まであまり取り上げられなかった問題だと思います。なお、DBDマーチは二次障害の一つにすぎず、すべての発達障がい児がDBDマーチに移行するわけでないことを付言しておきます。
発達障がい児はその特性が周囲に理解されないことが多く、幼少期から家庭内外で頻繁に叱られることが多いため反抗的となる場合があり、その反抗に対してさらに親が叱責する悪循環の中で、自分の存在を否定されたと感じ、疎外感を募らせながら二次障害を引き起こすことがあります。

このように加齢に伴って、発達障害→反抗挑戦性障害→行為障害(犯罪を伴う非行)→反社会性人格障害へと至る一連の流れをDBDマーチ(破壊的行為障害)と呼びます。

本来はADHD(注意欠陥・多動性障害)、ASD(自閉症スペクトラム障がい)などという障害(または個性)だけなのに、周囲が対応を誤ると、DBDマーチや精神疾患などの二次障害を引き起こす場合があるのです。

反対に、発達障がいがある人でも、その特性を生かし、社会で成功を収めている有名人や偉人が山ほどいます。

発達障がい児の人生を輝かしい成功に導くのも、つぶしてしまうのも未成年期の周囲の対応次第ということで、二次障害(DBDマーチや精神疾患など)防止の取り組みは非常に重要な課題だと考えます。

①周囲の発達障害への理解、②医学的アプローチ、③自己評価を回復させる対応(幼児期は褒める、学童期は認める、思春期は勇気づける対応)が望まれます。